進化し、深化し続ける。
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今回で一応のラスト。こっから一気に10年間を駆け抜けるが、かなりリリースペースは遅くなり、ライブ活動が中心となっていった。だからこその音楽の密度は濃いため是非聞いてほしいと思う。
曲の評価は(C~S)で場合により(+、-)を付ける場合があるが、あくまで自己でつけた基準なので参考程度に見てもらえると嬉しい。では、さっそく紹介していきたいと思う。
- 進化し、深化し続ける。
- 20th single「Ah Yeah!」
- 21st single「パラボラヴァ」
- 22nd single「星のうつわ」
- 6th album「スキマスイッチ」
- 23rd single「LINE」
- C/W「ハナツ」
- 24th single「全力少年 produced by 奥田民生」
- 2nd selfcover album「re;Action」
- 25th single「ミスターカイト/リチェルカ」
- ミスターカイト
- リチェルカ
- 7th album「新空間アルゴリズム」
- 配信シングル「クリスマスがやってくる」
- 26th single「青春」
- 配信シングル「吠えろ!」
- 8th album「Hot Milk」
- 9th album「Bitter Coffee」
- 配信シングル「up!!!!!!」
- まとめ
20th single「Ah Yeah!」
2014年7月23日
TVアニメ「ハイキュー!!」のOP曲として起用された。MVで富士急ハイランドのアトラクションで楽しんでる様子が印象的なロックナンバー。
ストリングスを使っていないという事からも分かる、王道のロックバンドでもスキマスイッチとしては新鮮さを味わえるのも絶妙。メロディーに関してはド頭の「Ah Yeah!(アウイェー!)」が強すぎるが、ハイテンション感は維持しているので作風は全く損ねてないのも非常に好印象。
10周年経っても、新しい事に挑戦し続けるスキマスイッチに今後も期待大!ということを示したことも分かるように、今後のライブ盤ではかなりの確率で入っている。
(A+)
21st single「パラボラヴァ」
2014年11月19日
ヨコハマタイヤ「iceGUARD 5」のCMソングに起用された。全身全力でストレートなラブソングが印象的なポップナンバー。
ドラムの重たい響きと軽やかなピアノ、それに合わせた華麗なストリングスのイントロが特に印象的。サビに向けてのギターの細かいカッティングやらで高揚感を高めて、サビに入った瞬間の解放感はかなり異常。その両手を広げたくなりそうな解放感をパラボラに、そして「ラブソング」だからこそパラボラヴァにしたんだろうなと考えられる。
MVも非常にユニークでまさかのカンフーアクションとパルクールを取り入れ、見応えがあって非常に面白かった。多分MVとしての面白さであれば断トツトップなのでは?と思う。是非見ていただきたい。
(S)
22nd single「星のうつわ」
2014年12月3日
アニメ映画「THE LAST -NARUTO THE MOVIE-」の主題歌に起用された。重厚感あるバラードナンバーが印象的な作品。ナルトシリーズとしてはTVアニメは続くが、原作はこの時期に完結。本作はその最終話に当たる架け橋となる話であるため、実質オリジナルストーリーとしては本当にラストとなっている。
歌詞は死生観を表現している。この映画がうずまきナルトと日向ヒナタの恋愛模様を描いた作品ではあるが、そのような恋愛ソングにならないように依頼されたとのこと。歌詞は常田真太郎が仮作成し、大きな世界観でありながらも自身の周りの事をちゃんと描いた詞になっている。
「生きるっていうこと それはきっと 少しずつ手放していくこと」はまさしく人生そのもの。映画のラストに合わせた、正に物語の終焉を見届けるかのような曲だ。かなり壮大だが、聞き込みがいがある。正直今までの壮大なバラードとはかなり違うと聞いてるだけでも感じるはずだ。この手のジャンルの中では一番好きな部類に入る。
(S)
6th album「スキマスイッチ」
2014年12月3日
セルフタイトルとして発売された今作。リアレンジベスト、ベスト、ライブ盤などこの間に5枚も出ていたことに驚き。今回はその中から2曲選出する。
ゲノム
アルバムの一曲目にして、がなりが印象的なロックナンバー。毎日がルーチン化したこの日常を壊したい欲求願望が溢れ出た衝動的な歌詞が印象的。スキマスイッチ自身もこのルーチンを破壊したいと、様々なことに挑戦をした。その様子が描かれた曲としても捉えることが出来る。
いつもと違うスキマスイッチを体感した後に、『パラボラヴァ』で安心するスキマスイッチをお届けするといった橋渡しとしても完璧な曲だと言える。
(A)
life×life×life
『Hello especialy』を感じさせるほのぼのとしたナンバー。言葉遊び、韻を踏むことに特に注力しており、聞き心地が圧倒的。
このアルバム自体がそうだが、かなり聞き心地がかなり良い。これは前作からだが、バラードだとしても、ただのバラードにならないように緩急を付けたり、楽器を抜いたり入れたりと本当に細かいところまで行き届いている。
これもバラードの一種だが、所々にエレピや笛の音が入ってそして鳴り響くコーラスが特に気持ちが良い。最初アルバム曲の中では特に気に入ってかなりリピしたが、『Hello especialy』の良さにも気付き、そっちの方が特によく聞くようになってしまいリピート回数が減ってしまった。けれど好き。このアルバムだけはいつでも飽きずに聞ける自信がある。
(A)
23rd single「LINE」
2015年11月11日
TVアニメ「NARUTO -ナルト- 疾風伝」の主題歌に起用された。3つ打ちのテンポが印象的なロッカバラード。
ナルトの曲は大分アップテンポな曲調が多いが、その中ではだいぶ遅め。けれど前述したとおりに3つ打ちのテンポがかなり小刻み良く鳴り響いて、高揚感は維持されている。バンドサウンドと電子音が上手く混ざり、『ゴールデンタイムラバー』よりも噛み合っている。それぐらいに慣れたという事だろう。
曲調は3つ打ちやアレンジに大分寄っており、かなり覚えづらい印象を受ける。多分シングルの中だったら個人的には『雨待ち風』と同等だと思う。けれど、アレンジの印象がかなり良く、そこがかなりの好印象につながった。
(A)
C/W「ハナツ」
こちらはカップリング曲だが、かなり豪華な内容となっているため是非とも紹介させていただきたい。
「全国高等学校ラグビーフットボール大会」のテーマソングとし約6年間起用された。ずばりテーマは「J-POPのバンドのバラード」ということで、バンドメンバーの数々を多く採用している。特に「The Birthday」のフジイケンジに関しては「My Little Lover」の藤井として依頼したらしい。
J-POPのバンドバラードだからか、ストリングスがガッツリ入ってるのはちょっとした皮肉なのか。それでもあくまでバンドを立たせるためのストリングスとなっている。歌詞もすべての人への応援歌となっている。歌詞のテーマや曲調から、6年も続いた理由も分かる気がする。
ラグビーブームだった2019年の時にこの楽曲がピックアップされそうだったが、結局『馬と鹿』『兵、走る』『ノーサイド』の3曲になってしまった。流石に不遇・・・か。。。
(A)
24th single「全力少年 produced by 奥田民生」
2016年11月30日
TVアニメ「ALL OUT!!」のEDテーマに起用された。5枚目のシングルと同等の内容だが、今回は奥田民生によるリアレンジバージョンが楽しめる。楽曲制作に別のプロデューサーを呼ぶことは初らしく、大橋卓弥も歌う事だけに徹した。
イントロのギターカッティングやドラムの叩き方がもう奥田民生らしいのに、ちょっと笑ってしまう。本当に奥田民生がアレンジしたんだなという事が伝わってくる。以前もこういったリアレンジ版を出したことはあるが、あれと少し似てるかな程度で結構違うのも非常に面白い。
こういった、他のアーティストに完全委託してアレンジしてもらう企画としては中々にユニークで、スキマスイッチらしいアレンジではないかもしれない。けれど、何年も前から新しいことにチャレンジし続け、アレンジに対しての意欲がドンドン出てきた頃にこの形式は、やりそうではあったと感じたのは言うまでもない。
また、次作は自分たちでアレンジした『奏(かなで)』だが、これは前に語ったことなので飛ばすこととする。
(A)
2nd selfcover album「re;Action」
2017年2月15日
2枚目のセルフカバーアルバム。先行シングルでは奥田民生によってプロデュースされたが、その系列で様々なアーティストに完全委託で任せることにしたアルバムとのこと。今回はその中から2曲選出する。
君のとなり produced by 小田和正
2006年に放送された小田和正主演の「クリスマスの約束」で共作された楽曲『僕らなら』のリメイクとなっている。未発表の音源だったからこそ、このアルバムにかなり価値があると思われる。
歌詞は大分変っており、唯一スキマスイッチが手を入れたところではある。小田和正のプロデュースは、少し地味目ではあるが、得意のコーラスワークが非常に特徴的。かなりクリスマス感が味わっており、ラスサビではかなり感動的で味わえる演出。
結構聞きたかったので期待していたが、メロディーはこの番組のために作ったんだろうなという小ざっぱりな感じだった。聞けたことには感謝しかない。
(B+)
回奏パズル produced by KAN
今作唯一の新曲。KANがライブのセトリでよくやる「今日のダイジェスト」から着想を得たとのこと。新曲ではあるが、歌詞と楽曲はすべて元ある楽曲から引っ張ってきたもの。それをメドレーにしてアレンジを行っている。
KANのアレンジはかなり秀逸で、私が大好きなアーティストの一人であったため、今作の楽曲のために購入を決意したぐらいだ。本当に一つ一つのセクションに様々な楽曲が散りばめられ、それが違和感なく一つの楽曲として存在している。7分の大作だが、それも納得だし、長さを気にせずにスルッと聞ける。
KANとしてのアーティストの意地が見れ、天性のポップアーティストだという事が改めて証明された秀逸な一曲だ。特にCメロは圧巻。聞くたびに鳥肌が立つ。
このために買って良かったと思うし、実際このアルバムは発売時期に目を瞑れば「名盤」カテゴリーに入れても良いくらいだ。改めてこの曲は名曲である。
(S)
25th single「ミスターカイト/リチェルカ」
2017年9月13日
スキマスイッチ初の両A面シングルとなった。オリジナルのシングルとしては『LINE』以来の約2年となる。
ミスターカイト
大成建設「シンガポール篇」のCMソングとして起用された。後に新海誠監督によってアニメMVが制作された。
楽曲は今までのスキマスイッチの王道とは外れた組曲的な形となっている。Aメロ、Bメロは非常に音数が少なく、語り調で日々の生活に対する冷めた目線で淡々と語っていく。
そのような日々のいら立ちが歌詞に出ても「知らないふり 見えないふり」をして日々を送る。そしてサビに向かう前に頭の中から鼓舞するような声が聞こえてサビで爆発的に盛り上がる。その盛り上がりはもう果てしない。全力少年よりも盛り上がるといえば分かりやすいだろう。
鼓舞する圧倒的な力強い歌詞をカイトに例えて特急で飛ばしていく。全力少年から10年以上経ち、改めて全力少年と向き合った日々の焦燥が混在していて初めて聞いたときは本当に感動したことを覚えている。
後年のスキマスイッチの中で特に一発で聞いて気に入った曲。後から好きになった曲は数多あれど、こんなに感動したのは初めてだった。
ただ、新海誠効果でこの曲に話題性が付くはずだったが、ちょうど「君の名は」旋風が終わった時期で、スキマスイッチはおっさんずラブの大ヒットで、更に影に隠れてしまうという。相変わらずタイミングだけがなぁ・・・。
(S+)
リチェルカ
TVドラマ「警視庁 ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~SECOND SEASON」の主題歌に起用された。何とドラマ主題歌は初とのこと。Wikiで何気なく見て一番驚いたことだ。
新曲のA面曲としてはかなり複雑。『LINE』よりもメロディーの展開は激しい。けれど聞いていて分かる凄まじいポップさは気持ちがいいものだ。まぁスッゲエ覚えにくいのは言うまでもないかもしれない。
『新空間アルゴリズム』では最初のナンバーとして置かれ、スキマスイッチの新鮮さを保ったように思える。試しにカラオケで歌ったことはあるが、本当に歌いずらく70点台を取ったことは苦い思い出だ。
(B+)
7th album「新空間アルゴリズム」
2018年3月14日
テーマが「原点回帰」ということで、久しぶりの「漢字+カタカナ」を採用している。約3年ぶりの新作は今回も継続している。この中から2曲選出する。
Revival
TVドラマ「おっさんずラブ」の主題歌に起用された。当時はBLドラマとして隠れた人気だったが、ある話を境に急激に話題が沸騰。深夜ドラマとしては異例の映画化までされ、同時に主題歌だったこの曲も注目を浴びるように。Mステにも出演し、急遽MVも作成され、実質のリード曲の役割を担った。
この時期として本当に分かりやすい、ザッツバンドサウンド。本当に原点回帰したかのような気持ちよさがあり、初めて聞いたときに気に入ったアルバム曲の一つではある。スキマスイッチ自身もまさかこの曲が日の目を浴びるとは思わなかったのか、MVの突貫さにはちょっと笑ってしまった。『飲みに来ないか』で主演だった田中圭がドラマでヒットしてこの曲のMVにも出るというのは、確かな運命を感じる曲ではあった。
(A)
未来花
「アキュビュー」のCMソングに起用された。こちらも原点回帰の意味を込めたシンプルなバラードソングとなっている。
この曲が本来のリード曲であり、実際にアルバムを宣伝する際にはこの曲で出演したことが多かった。多分「奏(かなで)」のような曲をもう一度の思いで制作したと考えられる。
ピアノのみのシンプルさに大橋卓弥の歌声が乗っかるだけで、真剣さが伝わる。結構メロディーが良く聞きほれていたが、『Revival』にリード曲の座を譲られ、この3か月後にはストリングスがドカンと入ったバージョンも作成しているという。これぐらいのシンプルさが心地よかったので、クドいなぁと感じてしまったのは致し方ないか。
この曲で一番覚えていた部分はイントロだったので、何年か経って久しぶりに聞いたときは旧友との再会みたいな感じで嬉しかった覚えはある。
(B+)
配信シングル「クリスマスがやってくる」
2018年12月5日
「AEON MORE CHRISTMAS」のCMソングに起用された。実際にCMではスキマスイッチ自身も出演している。
今まで冬の歌やクリスマスっぽい歌はあれど、ここまで堂々とクリスマスソングをやったのは今回が初めて。多幸感溢れるクリスマス凱旋メロディーが所狭しと使われてるのも憎い。
スキマスイッチの冬の歌が結構大好きなことも相まって、この真正面からのクリスマスソングは本当に好物だった。サビのキャッチーさや全体の多幸感溢れるアレンジ、この曲が配信されてから冬になると必ず聞くようになった今でもお気に入りの歌だ。
やっぱりスキマスイッチのアレンジの丁寧さは冬の空気にピッタリだなと改めて思った冬の名曲だ。
(S)
26th single「青春」
2019年7月3日
「アキュビュー」のCMソングに起用された。3月頃に配信されていたのをCD収録した。C/Wでは『東京』とカバーソングの定番『糸』を収録している。
清々しいほどのポップソングなミディアムナンバー。10代の頃の初恋の気持ちを懐古してる歌詞が印象的で、哀愁が漂うのは本当に「あの頃の青春」をスキマスイッチ自身が思い返しているのだろう。MVでもサビではこの当時の高校生たちがTikTok何かでショートムービーを撮っている動画が羅列されて、本当に感傷に浸りそうな空気に陥ってた。当時はそんなコンテンツなんて無かったし、今でも使おうとは思わないけど何故だか無性に懐かしさを感じてしまった。
某LP大賞では編曲賞に選ばれたのは記憶に新しい。正直もうちょっと前に評価するべきだったと思うし、まぁあの大賞はバラエティ感覚で見る方が良いと思っている。けど選ばれたことは普通に嬉しかったなぁ。あの頃の青春を思い返したい人は是非。
(A+)
配信シングル「吠えろ!」
2021年4月14日
配信シングルとしての新曲は実に約2年ぶり。その間にセレクションアルバムを作ったりしていたり、その間に作った新曲は『あけたら』1曲のみとなっていた。
TV番組「アニマルエレジー」のテーマソングとして起用された。動物の悲哀を描いた番組という事で、歌詞も哀愁を描いた作品となっている。歌詞サイトを見れば分かるが、圧倒的短さ。けれどそれでも気合が入っている。
サビはタイトル通りにシャウトのみの演出。UKロックにも良くある演出ではあるが、この年の状況下からも分かる本気さは見とれてしまうものがある。この年はそういった意味のない歌詞(「あーあ」や「Foo」など)に意味を持たせるものが多かった気がする。これもその一例だろう。
(A+)
8th album「Hot Milk」
2021年11月24日
『Bitter Coffee』と同日発売となった作品。スキマスイッチとして求められているもの、王道のJ-POPを作るという名目のもと作成されたのが今作である。その中から2曲選出する。
OverDriver
令和版全力少年のコンセプトのもと、リード曲として制作された。今作は初めて「応援歌」という名目で作られた。
イントロなしのド頭から始まるサビはインパクト抜群。今作のアルバム『Hot Milk』『Bitter Coffee』の中で最も躍動感が溢れている。緩急の差で言えば『ミスターカイト』と同じぐらいと言えば分かりやすいだろう。
リード曲としてこういった作品は圧倒的好みで、始まり方としてはこれ以上ない。2020年以降のスキマスイッチの中では今のところ一番好きな作品である。多分聞き込めばこれ以上にもっと好きな曲が出てくるのは間違いないのだが。
(S)
されど愛しき人生
本作もう一つのリード曲。TVドラマ「鉄オタ道子、2万キロ」のEDテーマとして起用された。リードギターの哀愁さが伝わってくるバラードナンバー。小倉博和さんっぽいギターだなって思ってクレジットを見たら、当たってたことにちょっと嬉しかったことを覚えている。
「生きるって辛いね」「人間ってモロいね」と憂いしかない。キレイゴトなんてものは一切ない。最後の一行にすら救いがない。それをタイトルのみで救い上げるというアルバム曲にしかできない手段を用いている。
サビも覚えやすく、哀愁がたっぷりで感傷に浸りまくってた。最初はそういった普通に良いバラードだと思っていたが、夏の終わりに聞いた時に初めて感動していた。この頃の少し悲観していた部分が刺さったのか、あの感覚が今でも残っている。今後も夏の終わりには絶対聞くことになった曲であったし、このアルバムは王道と言ってもこういった攻めがガッツリ入ったアルバムである。是非とも勧めたいアルバムだ。
(S)
9th album「Bitter Coffee」
2021年11月24日
こちらは「今メンバーが作りたいと思ったもの」をテーマに新たな挑戦を目指した作品となっている。その中から2曲選出する。
G.A.M.E.
編曲は2019年頃にカバーライブをしていたころに結成された「The PLAYLISTERS」が編曲した。カードゲームのブラックジャックに準えて作られている。
このアルバム全体がかなり演奏力が高く、サウンドだけを聴いていて気持ちが良くその中でも特に演奏力が高い曲の一つ。組み込まれたサウンド力は本当にインストとして聴いてたいぐらいだ。
歌詞も『ゴールデンタイムラバー』以来のギャンブル性があって、そういう駆け引きが見れて面白かった。インタビューではどうやら意識下で流行病の面影もちょっとあるらしくて、へぇーと思いながら見てた。まぁそんなの関係なしに見てもユニークな歌詞なので是非とも。21の夢をつかみ取ろう。
(A+)
フォークで恋して
今作唯一のリード曲。シティ・ポップ系列の楽曲に挑戦したということで10人によるレコーディングの掛け合いが特徴的。
タイトルに騙されそうになるが、このフォークはカトラリーのフォーク。音楽ジャンルのフォークではない為、最初聞いた時は結構戸惑った。歌詞も80年代にタイムスリップしたかのように面白い歌詞のラインナップにちょっとクスっときてしまう。
このアルバムの中で唯一インスト版があるのが先行配信の『茜』ぐらいしかない。それが後の『風がめくるページ』になった。結構違う形になっているため、聴き比べしかできない。
フォークで恋しても演奏力が十二分にあるため、やはり『Bitter Coffee』で一番惜しいのはインスト版がなかったことぐらいだろう。この曲も『OverDriver』のような緩急激しい曲ではないため、聞いていて非常に心地よかった。
(A)
配信シングル「up!!!!!!」
2022年7月9日
「アイ アム ア ボートレーサー」シリーズのCMソングとして起用された。CMソングといっても最近のCMソングは耳に流れがちだったが、TVerなどの広告でかなり打ち出されてるため、WebCMの中では比較的知名度が高い方。CMソングも今までだったら大原櫻子や秋山黄色、Superflyなどが参加していたため記憶には新しい方だと思う。
ストリングスとギターのカッティングが特徴的な爽やかな一曲。MVもレース的な感じから最終的には協力し合う、微笑ましいMVになっている。
「Wake up」と軽やかに言うキャッチーさは言わずもがなだが、今までになかった新鮮なアレンジが本当に気持ちが良い。こっちの方が『フォークで恋して』よりシティポップが強いと思う。CMソングとも重なって、意外に知名度が高い曲の一つだと思える。今後のスキマスイッチに、更に期待が膨らんだ良曲だ。
(A+)
まとめ
これにて、スキマスイッチのシングルレビュー、もとい色んな曲レビューはこれにて一旦終わりとする。
約20年の時を振り返るのは個人的に初めての事だったので手探り感満載だったが、終わらせたことに何とかなったなぁという感じでどっと疲れが出た。けど、もう一回やりたいなと思う印象があり、別のアーティストを模索中だ。
その時期は大方未定だがいつか絶対やりたいと思うのは事実だ。
それでは今回の記事はここまで。また、別の記事で・・・。