いつものわたしを表現するブログ

音楽のレビューや、ゲームの感想など・・・

ゲームミュージックの名盤を私的に決める。

ゲームサントラは私の青春。

私の中学生から高校生のとき、本当にゲームミュージックがたくさんつまったゲームサントラというのに夢中だった。

当時あったクラブニンテンドーから非売品であるマリオカート8星のカービィWiiマリオギャラクシーやら何やら何までサントラを集めていたのも懐かしいし、中古ショップで塊魂やらRPGのサントラをそのゲームが何か知らないのに集めていた。それきっかけで好きになったゲームもあったり、タイトルでネタバレをしているため、展開がわかってしまってゲンナリしてしまったのも懐かしい記憶だ。

 

さて、そんなこんなで今回の企画はそんなありとあらゆるゲームサントラから私が私的に選んだ名盤10選を紹介しようと思う。

私の名盤ランキングにあげたものもあれば、紹介しなかったものもあるので、早速紹介しよう。オススメの曲も添えながら。

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無限回廊 光と影の箱 a Soundtrack

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 まずは私のゲームサントラの価値観を全てひっくり返した私の中で最も好きなゲームサントラから。

 無限回廊というパズルシリーズのその2作目で、坂本英城が全作曲をしている。というのもこの曲、たった1曲しか入っていない。しかし、総再生時間は75分とかなり長い。この長さから、ギネス記録として「ゲームのために書き下ろされた最長の楽曲」に認定された。

これは、このゲームのプロデューサーが75分の曲を作り、そこに「人間の一生」をテーマに作ってほしいという無茶なお願いをされたという。

坂本氏にとってこの曲は全くもって先が見えないマラソンのような曲だといっており確かに75分の作曲は気が狂いそうになる。収録にも5日間かかったという。

弦楽四十奏にピアノが追加された、メロディーに5分ごとに置き換わる全くもって飽きが来ないメロディー。

素晴らしいのほかなかった。75分の大作に圧倒されっぱなしで、1分ごとに1歳進み、誕生から別れまでを華麗に彩った圧倒的な名曲。

生涯のゲーム音楽でここまで感動する音楽はそうそう来ないだろうし、坂本英城がもっともっと好きになった。

是非問わず聞いてほしい。ここまで圧倒された名盤は他にない。10本指に入るとんでもない名盤を是非聞いて堪能してほしいと思う。聞けば聞くほど違った人生観が見えてくるアルバムだ。

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SUPER MARIO 3DWORLD ORIGINAL SOUND TRACK

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次は2021年2月12日に発売されたスーパーマリオ3Dワールド+フューリーワールド。その7年前に発売されたスーパーマリオ3Dワールドサウンドトラック。

今作のマリオはビックバンドを基調としたホーン系の楽曲が多い印象を受けた。しかし、そのどれもが聞いてて楽しい音楽を主要しており、ビックバンドでも全くうるさくなくバラエティ豊か。

これは今回の作曲家の横田真人も発言しており、サントラのコメントにてジャンルには縛られずスーパーマリオギャラクシー2のミュージシャンの人数よりも多い80人、50種類以上の楽器がマリオのコースを彩る。

本当にこれが堪らなく良かった。全てのコースがとても楽しく遊べ、その中で数多くの名曲も散りばめられていた。

以前紹介したことがある「タブルチェリー峠」や「ヘビースネーク」といったスーパーマリオ3Dワールドを象徴するような曲だったり、スーパーマリオカートのコースのアレンジやウィンドガーデンギャラクシーのアレンジなども忠実に再現しながらも楽しませるということをテーマにしたマリオ楽曲はもう無敵中の無敵だ。

真面目にここまで打ち込めたマリオゲームはこれぐらいしかなく、かなり思い出に残っているゲームだ。

そんな中先述通り、2月12日にフューリーワールドが発売された。是非とも本当に楽しいマリオを遊びながら楽しげな楽曲たちに酔いしれると良い。フューリーワールドの曲もどれも良いためかなりオススメだ。次回作の完全新作マリオのPRゲーム的要素も感じられるためマリオファンなら触れない要素はない。

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MARIO KART8 ORIGINAL SOUNDTRACK

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 2014年にWiiUで発売されたマリオカート8サウンドトラック。DLCのコースも付属しており、現在も非売品扱いとなっている。

とにかく集大成のマリオカートシリーズといってもよく、全てのコース曲に被りはない。演奏も凄まじく、有名なトランペットプレイヤーのエリック・ミヤシロT-SQUAREのメンバーでもあるドラム奏者の則竹裕之と豪華。とにかく生演奏による圧巻さとリメイクコースのアレンジなど多彩。

好きな曲で言うと、やはりメインテーマやサックスのソロが気持ち良いドルフィンみさきの地上や、DLCのコースでもあるツルツルツイスターリンリンメトロなど本当にどれも良いコースであり、どれも素晴らしい名曲揃いだ。

確かにこれはマリオカートの続編がしばらく出ないのも頷け、Switchに移植されたのも分かる。Switchにあるバトルコースの曲は入ってはいないが、それでも聞くだけであのコースに何回も落とされたなぁと思い出すことは容易であろう。マリオカートの曲はコースから落ちるたびに、思い出が積み重なっていくものとわたしは考える。

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塊フォルテッシモ魂

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 お次は一般販売されているが、サブスクではリリースされていない作品から。

namcoから発売された様々なものを巻き込んでいく「塊魂」。その最初の作品でありそのサウンドトラック。

当時のnamcoサウンドクリエイターが総結集。さらには新沼謙治浅香唯松崎しげるなどの豪華ミュージシャンを起用し、これでもかと言わんばかりの圧巻のミュージックを見せつける。

シンセだけにとどまらず、ジャズやファンク。ポップなど様々な不思議な曲調で全く飽きさせないのはこの当時のゲームとしては本当に考えづらい。

圧倒的なセンスによって開発されたゲームはグッドデザイン賞にも受賞され、ゲームメディアでは最も偉大なゲーム100選に選ばれるほど。

私たちの頭から離れない「フーンフフフフフーフーフーフカタマリダマシイー」と何度口ずさんたことか。これもやはり特徴的なゲームだからこそできた、namcoの最高傑作と言っても良いゲームシリーズだったのだろう。

是非音楽だけでも聞いてほしい。ゲームかと思えないほどのハイクォリティな音楽に脱帽することだろう。 

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塊は魂

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塊魂の続編『みんなの塊魂』のサウンドトラック。塊魂の代表曲「塊オンザスウィグ」が入っているアルバムでもある。

やはり、前作から圧倒的なパワーアップをしていることが伝わるアルバム。スウィングやらロック、さらに「塊オンザロック」ではアカペラによる最早namcoの総結集といっても良い。

底にどんどんと沈んていくような曲調や今回もキリンジ松崎しげるカヒミ・カリィなどの豪華アーティストによる豪華絢爛な楽曲はやはりすごい。

先述でもあげた代表曲「塊オンザスウィング」はスウィングジャズとしても圧巻の出来となっており塊魂の楽しさを全力で出した傑作中の傑作だ。

この上質なユルさといっても良い渋谷系ミュージックの傑作アルバムと言っても良い作品はまさにゲームサントラに燦然と輝く名盤である。

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勇者のくせになまいきだ:3D ジャイアント・リサイタル

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 勇者のくせになまいきだ。シリーズ3作目。曲は「はまたけし」に変わって坂本英城が担当している。

勇者のくせになまいきだ。シリーズの最大の特徴はその音楽性だ。小学校の時に使っていたリコーダーや鍵盤ハーモニカなどを駆使しして、当時独特のシステムである勇者を撃退するというテイストとその緩さを兼ね備えた、ポップで温かみのある素朴な楽曲たちが目白押しだ。

はまたけしの素朴なポップスから坂本英城により豊かなポップスになり、小学校の楽器とオーケストラとの融合により様々な名曲が生まれた本作。

アレンジされた楽曲はより豪華になり、「悪のトライアングル」や「ファイナル・ギャザリング!」などはよりオーケストラを使いスリリングになった。

ドットと楽曲をとことんまで突き詰めて最終的に出来た最高傑作が「来たるべきセカイ」という楽曲。こんな楽曲は多分ゲーム史においても今後出てこない楽曲だ。是非胸に焼き付けて欲しいゲーム楽曲であり、J-POPの楽曲が好きなら絶対に聴いて欲しい名盤だ。

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FINAL FANTASY IX Original Soundtrack

FINAL FANTASY IX Original Soundtrack

プレイステーション最後のFF作品であるFFIX。そのサウンドトラック。

これは思い入れがあるので今回入れさせていただく。FFIXは帰ってきた王道、そしてエンディングを見るためのRPGといっても過言ではない。

中世のヨーロッパ音楽を中心としており全てがエキゾチックに彩られている。もちろんFFらしいシリアスな曲、「守るべきもの」や「独りじゃない」などの名曲からとんだふざけた楽曲「スタイナーのテーマ」や「振りカエルと奴がいる」といった音楽のテーマは根底にありながらも幅広い楽曲で飽きさせないのが特徴だ。

ここまで幅広いのは何と言ってもそのストーリー性にあると考える。FFIXのストーリーは所謂「劇」である。フランスやオーストリアで派手に披露されるミュージカルのような不思議なテイスト。それが上手く合致しているのだ。

帰ってきた王道という名に相応しい圧倒的ストーリー。そして極め付けのエンディング曲「Melodies Of Life」はゲーム史においても尚輝き続ける最上級の名曲だと私は思う。まるでミュージカルのサントラのようにも感じるこのゲームサントラは名盤と言っても差し支えないだろう。

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聖剣伝説 Legend of Mana Original Soundtrack

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聖剣伝説の番外編的作品。曲は全て下村陽子が担当している。

絵本のようなグラフィックで描かれるゲームに幻想的な音楽は似合わないはずはなく、特にこの時の下村陽子は今もそうだが抜群のキレッキレなアレンジとメロディーラインが琴線を震わせる。

特に著名で下村陽子のキレッキレさを味わえる楽曲として、豊かさや華やかな街を描きながらもそこにはどこか寂しさや侘しさが見えるタウンミュージックの至高「ホームタウン ドミナ」、物悲しく消え入りそうだけれども心の中に熱さがひしめきあっているラストダンジョンとは思えない名曲「滅びし煌めきの都市」、エキゾチックなメロディーラインがここぞとばかりに突き刺さる聖剣伝説の名曲の最高峰との呼び声の高いテーマソング「Song of MANA」など幅広い楽曲が誘ってくれる。

ランドマークといった街のようなものを貴方の手で自由におきストーリーを作るランドメイクシステムといったそれはもうファンタジーのようなシステムがこの世界観を彩ってくれていった。

2021年に、この作品待望のリマスター版が出る。サントラ付きだ。是非とも、この絵本のようなグラフィックに心躍らされて見てはいかがだろうか。きっと、聖剣伝説にはない聖剣伝説らしさが待っているはずだ。

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KIRBY Wii MUSIC SELECTION

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星のカービィ最高傑作の呼び声も高い星のカービィシリーズ久しぶりの据え置き機ゲーム。そのサントラ。

サウンドスタッフ曰く「何でもありだけどカービィらしい音楽」や「驚きに満ちたいつも通りの曲を作る」というのは大変に厳しい物だったらしく、シリーズ通して最多の周力曲数となった。

特に顕著な楽曲はやはり「スカイタワー」や「雲の夢」といった中盤の曲だろう。スカイタワーのアップテンポ曲や雲の夢といった大人しい楽曲はとんでもない完成度を誇っている。未だにこれで打ち込みをしようとしているというのが異次元のレベルだ。

特にラスボスにかけての曲は熱い。「飛べ!星のカービィ」というアニメ版星のカービィの最終話のタイトルを使用したりとラスボス第一形態目の「支配してアゲルヨォ」は曲の展開が本当にクライマックス級に熱い。そしてラスボス「CROWNED」は本当のクライマックスといった荘厳な雰囲気が漂っており、カービィシリーズでも今でも根強い人気を誇っている名曲だ。

 純粋なアレンジを使ったり楽しげなポップソング。あの時のトラウマ音楽をモチーフにしていたりと、その隅々まで全てのカービィファンを楽しませようと、初めてカービィを楽しめる人に、とことんまで楽しんで欲しいということがこのサントラを聞いて改めて思う。

ゲーム音楽というのはこういうものだと示すのに相応しい象徴できる名盤だ。

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THE LEGEND OF ZELDA GAME MUSIC COLLECTION

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今までの「ゼルダの伝説 トライフォース3銃士」までのゼルダミュージックを収録した豪華盤。これを名盤と言っていいのかどうかはちょっと迷ったが最後にこれは選ばせていただきたい。

このアルバムはゲームの中に収録された名曲をとことんまで入れたアルバムで、リンクの冒険の「大神殿」やふしぎの木の実の「つきかげのほこら」、トライフォース3銃士の「メインテーマ」などゼルダシリーズの中でもマイナーなゲームのあの曲までも収録している。

ゼルダの音楽の歴史を一気に振り返るものとしてこれ以上のものはなく、ゼルダの歴史をこれまでもか!とぐらいに堪能できる。

流石に有名な時のオカリナや準新作の神々のトライフォース2など選曲の偏りはあれどこの選曲に意味はあると思う。

ここから先のブレスオブザワイルドや、夢を見る島のリメイク作品などにも繋がっている。改めて30周年のゼルダ音楽を振り返るのにこれほど適したアルバムは無く、ゼルダの音楽を体験したいならまずはこれを勧める。

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【まとめ】

 本当はリッジレーサー4やダライアスバーストノーラと刻の工房などの様々な名曲が詰まっているアルバムを紹介したが、今回はこの10枚の名盤を紹介した。

ゲームサントラは基本的にストーリーを順に淡々とインストが流れていく。だからこそストーリーに合わせた展開が続くため、アルバムとしても流れが非常に良く感じるのだ。

これこそゲームサントラの肝。初めてのゲームでも取り敢えずサントラを聞いてからという癖が私自身ついてしまったのはこういう出会いがたくさんあるからかもしれない。事実、ゼノブレイドのサントラもゲームの存在をあまり知らず曲が良いよということで聞いてめちゃくちゃハマったゲームでもあるため、こういう出会いをオススメする。そうすることで、ゲームの思い出もグッと深くなるはずだ。

是非この10枚のアルバムは聞いて欲しいことを宣言して今回のブログを終わろうと思う。

それでは、また別の記事で・・・