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【第3回】任天堂の名曲を語ろう【ゼルダシリーズ】

タイトル通りの伝説的ゲーム

ゼルダの伝説を初めてやったのは実は「リンクの冒険」だった。

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初めてやったゼルダシリーズとして、とにかくやったがその難易度にあまりにも愕然としてクリアしたのもついここ最近だ。

ゼルダ史」という言葉もある通り、ゼルダは長い歴史として語り継がれておりゲーム内としてもその歴史は複雑だ。

謎解きも難易度が高いのも多く、やはり有名なのは時のオカリナの「水の神殿」、リンクの冒険の「大神殿」。ムジュラの仮面の「ロックビルの神殿」など多種多様な仕掛けにワクワクしながらもその恐ろしさに絶望した人も少なくはない。

そんなダンジョンやアイテム、ゼルダの歴史も触れたいが今回は音楽のみに迫らせていただく。

ゼルダの伝説は番外含めて様々な名曲が産まれてきた。時のオカリナでは「サリアの歌」や「嵐の歌」。現在リメイクも発売され大変話題になった夢をみる島では「タルタル高原」などその名曲の数々は今も語り継がれている。

今回はそんな超有名曲から私的に好きな曲まで10曲ぐらい語ってみようと思う。音楽的に語れることは少ないが、思い出と共に語っていこうと思う。それでは早速見ていこう。

 

 

・女神の詩/ゼルダの伝説 スカイウォードソード

まずはこの曲を紹介しよう。Wii専用ソフト「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」(略してゼルダSW)からメインテーマ。今作の曲はタイトルを放置した時に流れる曲となっている。

Wiiリモコンプラスを盛大に使ったゲームで心からWiiのアクションとしても完成形として生涯遊んだゲームとしても心に残るゲームだ。

そんなメインテーマはE3トレイラーにて本作のゲーム映像とともに流れ、その壮大なオーケストラと今作のフィールドである「空」を感じられる雄大さを感じることができる。

この曲に関して超有名エピソードがある。改めて紹介しよう。本作のサビのメロディーを逆再生すると時のオカリナにて流れた「ゼルダの子守唄」というゼルダシリーズの代表曲の一つであるメロディーが流れる。

そんな感動的なエピソードとともに、今作の新たなゼルダの伝説のメインテーマとして今後も語り継がれていく破格の名曲だ。

実際、「みんなで決める2011年の新曲ランキング」にて1位を獲得した実績も持つ。是非聴いたことがない人は聴いてほしい曲だ。

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・リーバルのテーマ/ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド

お次はブレスオブザワイルド(略してブレワイ)から2曲続けて紹介する。最初は4人の英傑たちからリト族と言われる鳥のような種族の英傑リーバル、そのテーマソング。

リーバルは最初から好きだった。DLC第2弾「英傑たちの詩」を知る前から本当に大好きだった。本当に根っからの負けず嫌いで、誰よりも努力家で、だけどそれを表に出そうとは決してしない。だからこそ、リンクには敵意を向けてるけど本心はあいつは凄い奴だと尊敬をしている。しかし、そんなことも表には出さない。そんなリーバルが本当に好きだった。

アコーディオンから奏でられるその孤独さとオーケストラになり主旋律はオーボエに切り替わる。そのオーボエとバックに奏でられるオーケストラの雄大さはリーバルそのものを表している。
この雄大さとその中にある孤独さは今の主人公リンクにも当てはまる。そう考えるとブレスワイの裏メインテーマはこれのような気がしてならない。

私がブレスオブザワイルドの中でトップクラスで好きな曲はやはりこれかメインテーマだと改めて思った。

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襲歩/ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド

時のオカリナから3Dゼルダに出ている(トゥーンゼルダは除く)リンクの愛馬としても知られるエポナ。今作はそのエポナは登場しないが至る所に馬がいてその馬を手懐けると自分の所有馬にすることができる。その騎乗した時に流れるBGM。

基本ブレワイは戦闘時以外は環境音楽か時々流れるピアノの音ぐらいしかない。しかし騎乗し襲歩をすると流れるこのBGMは途端にピアノのスタッカートの音が小気味よく流れ大変に気持ちが良い。

基本物悲しいBGMや不穏なBGMがフィールド上に流れるためこのような安心感のある音楽は非常に安心ができるのだ。また、軽く散歩がしたいなと思う時にこのゲームをたまに起動するが大体私がやっているのは馬に乗ってオートでこの広大なハイラル平原を観光するというのをやっている。(だいぶ暇人だ。)

また、バイオリンの旋律はゼルダの子守唄の序盤のアレンジが使用されていてまたこれも少し哀愁があり憎いなと感じる。

この曲はそういう穏やかな気持ちになれる曲だ。

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・汽車フィールド その2/ゼルダの伝説 大地の汽笛

今のところトゥーンゼルダの新作はこの作品となっているDS専用ソフトとして発売された今作のメインテーマ。

汽笛がテーマとなっている本作は列車を動かしながら進んでいく。その列車が出発する様は非常に高揚感があり最高だ。特にメインメロディーは汽笛であることから本作において非常に重要な役目を果たしていると感じることもできる。

もちろんサビのメロディーも大変素晴らしいが、この曲の魅力は何と言っても2周目から流れる少し優しく哀愁が漂うBGMである。こういういきなりの転調は大分くるものがある。

ゼルダシリーズとしては珍しくメインテーマでありながらも一部曲を流用していない完全オリジナルBGMとしてもかなり珍しい曲になっているだろう。

また、完全新作のトゥーンゼルダをSwitchでやってみたいものだ・・・

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カカリコ村/ゼルダの伝説 神々のトライフォース

プロローグのハイリア城を抜けて、追われる身となったリンク。おそらくプレイヤーの誰しもが最初に立ち寄った最初の村「カカリコ村」。

聞くだけで安心感がくる。ありきたりなことではあるかもしれないが、本当にそんなBGMだ。特にイントロから包み込んでくれて、そしてあの音楽が流れる。こんなBGMがシリーズ通してリメイクされ続けている。だからゼルダプレイヤーはこの音楽が来ると何故か安心感が来るのだ。

このBGMのリメイクはとてもわかりやすいものから、分かりずらくアレンジされているのも多い。分かりやすいアレンジで言えば、風のタクトの「タウラ島」。そして分かり辛いアレンジとしてブレワイのカカリコ村も挙げられる。ブレワイのカカリコ村のアレンジはとにかくすごく、バックにほんの少しアレンジされている程度でゼルダマニアでもこのアレンジに気づけた人は本当にごく僅かだ。

ゼルダの音楽は各種、受け継がれている。そして、このカカリコ村も神トラから大事に大事に受け継がれており、来る人を安心させていると考えると非常に感慨深い。

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・裏の山と森/ゼルダの伝説 神々のトライフォース

神々のトライフォースには裏の世界が存在している。その裏の世界に入ったときに初めて聞くBGMがこれである。闇の地上と勘違いする人もいるかもしれないが、実際はこのBGMが初裏世界のBGMだ。

初めてイントロを聞いたときに「驚愕」という2文字が正しかったぐらいに本当にヤバかった。
重厚で厚みがかかったホーンサウンドからスッと切り替わるストリングの哀愁ある旋律がもっと鳥肌を立たせる。

確かに「闇の地上」も破格の名曲なのだが、鳥肌がたったのはやはりこの曲だった。後に続編として発売された「神トラ2」には闇の地上と変わって「ロウラルのテーマ」。裏の山と森は「デスマウンテン」としてアレンジされているが本当にどれも原曲をブラッシュアップしながらも良さが全力で出ている。

神トラ2は神トラの良いところを抽出しそして新しい仕掛けを盛り込んだ平面ゼルダ の完成形としてもっともっと語り継がれて欲しい作品だと思っている。

是非とも神トラと合わせて、特に神トラ2はやって欲しいと思っている。

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・傷だらけのミドナ/ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス

今作の相棒であるミドナがとあるイベントで瀕死状態になり、リンクが必死にゼルダの元へと駆けていくシーンで流れる挿入歌。イントロの絶望感漂う重々しいピアノのイントロが印象的。

トワイライトプリンセスは人間と狼の姿になって仕掛けを解いていくという一風変わったアドベンチャーゲームだが、本当に王道を貫いたゼルダシリーズで夢中になっていた。

その相棒ミドナは最初は結構Sっ気があり、相棒というよりかは主従関係と言ったほうが正しかった。しかし、このイベントを後にかなりリンクに対して情が入ったり親しくなったりと急に関係が一変して戸惑った人も多いが、そのぐらいにこのイベントは重要だ。

何よりもこのBGMを聴くと急がなきゃいけないという焦燥感が出てこのBGMは本当にインパクトが絶大だった。このBGMだけ聞いたことある人は是非やってみて欲しい。必ず上記のような気分になるはずだ。

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ゲルドの谷/大乱闘スマッシュブラザーズ for3DS/WiiU

原曲は「時のオカリナ」のゲルドの谷。それをスマブラ用にに"濱本理央"がアレンジした作品になっている。

このアレンジは非常に高い人気を誇っており、ゲルドの谷の荒涼感漂うギターの原曲をとても良く活かしながらフラメンコ調にアレンジされている。

特にこの疾走感あるフラメンコギターの生音が堪らなく最高で、スマブラでこの曲を聴きながら戦うと本当に「決闘」をしているようで流石としか言いようがない。

スマブラのアレンジはやはりこう言った原曲には原曲、そしてアレンジにはアレンジの良さがちゃんと如実に現れている作品が私は大好きだ。

ゼルダのみでいうのなら、スマブラDXの「サリアの歌」やスマブラXの「闇の地上」。そしてスマブラSPで追加された「タルミナ平原」はとにかく私が大好きなアレンジだ。

やはりタルミナ平原のアレンジはムジュラの仮面を遊びまくった私にとって本当に思い入れのあるゲームだったのでアレンジされた時は本当に嬉しかった。

お次はそんなムジュラの仮面から紹介することにする。

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・ロックビル(表)(裏)/ゼルダの伝説 ムジュラの仮面

限られた3日間を何度も繰り返し、世界の崩壊を防ぐゼルダの伝説時のオカリナの直接的な続編となっている作品。

その4つ目の神殿ロックビルは仕掛け共々驚愕すべき点が本当に多い。この神殿の本質にある大掛かりな仕掛けだ。天と地が逆転するという仰天の仕掛けからエキゾチック的な民謡で沸き立てていたBGMが、神秘的で厳かなコーラスが鳴り響くようになる。この仕掛けからこの印象的なBGMにすり替わることにより、ロックビルの神殿に強烈なインパクトを与える。

もう一つはダンジョンの構造だ。ゼルダのダンジョンの主は中ボスでキーアイテムを取り、その仕掛けを駆使してボスにたどり着くというものだ。しかし、このダンジョンはその最初に倒した中ボスの上にボスエリアがある。つまり、天と地をひっくり返したときに中ボスのエリアがボスエリアに変わるというとんでもないダンジョン構造。気づいときには本当に鳥肌が立っていた。

そのぐらいにインパクトあるダンジョンはこの独特なリフで奏でられるBGMと共に、難しいダンジョンでありながらも名ダンジョンとしても語り継がれるものである。

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・大神殿/リンクの冒険

最初に語った私が一番最初に遊んだゼルダ作品である。このゲームは多分ゼルダ史上最も難しいゼルダ作品として語り継がれてる作品であり、横スクロールアクションとしても圧倒的な難しさを誇っている。

そのリンクの冒険、最終ダンジョン。圧倒的な膨大なフィールドと敵の強さがハイレベルで最難関ダンジョンとしても名高い。

その最終ダンジョンの曲は今までのダンジョン「神殿」のアレンジだ。この曲を聞くと、ついにここまで来たという達成感と今までとは比べ物にならない異質さを同時に兼ね備えた名曲に相応しいダンジョンだ。

この曲はやはりスマブラでアレンジされたのを一番早く聞いた方が多いのではないだろうか。この原曲の緻密な構成と8bit音源だからこそ出来る音質を丁寧にアレンジさせるスマブラのアレンジはやはりどこか凄味を増している部分があるのかもしれない。

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・竜の島/ゼルダの伝説 風のタクト

ゼルダとして改めて初心者に親しめるように、可愛いリンクを描いた「トゥーンリンク」。その最初の作品にて最初に訪れるダンジョンのフィールド曲。

本作風のタクトはエキゾチック的な曲が多く含まれておりその、主たる部分を占めているこの曲は笛の旋律とともに強烈なインパクトを残していった。

何よりイントロもそうだが、笛の旋律を印象付けるた目のギターがとにかく味が出ており本作の竜の島の険しい山を登っていく。その険しさを印象立たせる曲だ。
そしてこの曲はベース音がない。当初はベースを入れていたが、作曲者の永田権太氏はゲームに集中できなくなるという理由で外したらしいがその策略も見事成功している。ベース音が入ってるバージョンはサントラのみの収録となっている。

 

そして、この曲は別のところにも使われている。それが最新作「ブレワイ」のリトの村というところだ。こちらはのどかで平和な雰囲気を漂わせてる田舎のような村であるため、険しさという部分は排除し、癒しを与えるエキゾチックな楽曲として生まれ変わっている。

初めてリトの村に訪れ、この曲を聞いたときに本当に感動をした。
「あぁ、ここにリト族がいる。平和に暮らしているんだ・・・」と、ひとり言を呟いてしまったほどに。

印象的なストリングスのアレンジも相まって竜の島の楽曲を全く別の解釈を持たせた名アレンジだと言える。

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・メインテーマ/ゼルダの伝説

 最後に、この曲を紹介しないと収まりがつかないので紹介させていただく。

初代ゼルダの伝説から今も尚、脈々と語り継がれたまさしく「伝説」という名に相応しいゼルダの伝説のメインテーマ。

元々は初代ゼルダの伝説のフィールド曲でありダンジョン以外のBGMは全てこの曲が使われていた。そのため、この8bit音源ながらも壮大で勇ましいメロディは印象に残った方も多い。

 

作曲者は「近藤浩司」。あのスーパーマリオブラザーズの地上BGMなどのマリオBGMを作曲したりと初期の任天堂を支えに支えまくったゲーム音楽の父と呼ばれる存在がいる。

近藤浩司氏はゲーム音楽に対してある一貫の意志を持っていた。それが「画面と音をミリ単位までにマッチさせる」ということである。ただのBGMとして作曲するのではなく開発の初期から、開発者と深く会議をして綿密にその音楽の構想を立たせる。

第一に我々遊び相手のことを考えて、飽きがこないシンプルでキャッチーで覚えやすい音楽。それが例え同じ音楽でも全く別の側面で見える曲を作るなどの信念を捉え、それを近藤浩司氏は自ら「リズム」「バランス」「インタラクティブ」の3つを心がけている。

私が前述で語っていた曲は何かしらどこかしらでアレンジをされている曲が多かった。それこそ、同ゲーム内にてその曲がアレンジされ全く別の側面で見える曲もあれば、その曲が別のゲームでアレンジされて感動する曲もある。

近藤浩司が語ったことに「ゲーム音楽は映画やテレビ番組などの単なるBGMではなく、リアルタイムにプレーヤーの状況によって変化するBGMだ。」とある。

私たちがゲームの音楽を根強く覚えているのはその音楽性もそうだが、何よりその音楽がゲームの内容を引き起こしたり、またそのゲームの内容が音楽を引き起こすインタラクティブ性に溢れたものだからである。

 

だからこそ、このメインテーマは全てのゼルダシリーズに共通して使われているメロディーとして今も尚ゼルダプレイヤーたちに「伝説」として語り継がれる曲である。

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-まとめ-

如何だっただろうか。私は今まで、一番好きなゲームなんて決められない。その時々によって変わってしまうと思っていた。何故なら、思い出補正によってその時々にゲームの印象が変わるからである。

しかし、「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」をやったとき、私の一番好きなゲームはこれに決まっていた。

開発前からのプロモーション映像や、やってみて分かる想像力溢れる自由さ。何よりその時々に流れるBGMが私の心を震わしたからである。

先ほども語ったが、ゲームBGMというのはそういうことであるかもしれない。曲単体の強さではなく、ゲームとの相互性が私たちゲームプレイヤーの心を震わせているからである。

近藤浩司氏が大切にしているそのゲームと音をマッチさせるこの緻密さがなければ、今のゲーム音楽はないと考えると本当にどれほどまでに偉大な存在か分かるだろう。

 

最後に、私が最も心震え、そして私が一番好きなゲームとしてあげた「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド 」のプロモーションムービーにて流れた曲且つ、メインテーマを聞いて本記事は終わりにしようと思う。

それでは、また別の記事で・・・

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