次の曲に繋げるために
アルバムを聴いてる私はあまりそのアルバムの統一感という物に最近重きを外している。むしろアルバムの流れの良さや一曲一曲のメロディーラインの良さに重きを置くようになった。
理由とか経緯とかは実はあまりよく覚えていない。しかも私がトップクラスに好きなアルバムは大体が統一感あるものだから余計に意味が分からないけど、これが年取ったということなのか?
まぁそんなことはさておき、過去も多分これからも私の大好物である流れが完璧だと思った曲を紹介しようと思う。
紹介としては「曲→曲」という形で行う。それではいくつか紹介しよう。
~introduction for Cicada~ → pool/槇原敬之
まずはこの流れは外せない。私がこの世で愛してやまないアルバムの一つだが、とにかくイントロの清涼感。このイントロにタイトルチューンのCicadaのサビのメロディーが使われているから鳥肌が止まらない。
そしてドンドンとメロディーラインが高まり何が来るんだ!と期待させてpoolのイントロに自然に移る。これ「最初聞いた人鳥肌立たなかった人0人説」を提唱できるんじゃないか?(まぁそんな説立証できないのは100も承知だが)
これ以降も息をつかせな勢いで進んでいくからやっぱり最強の名盤だと思わせる。改めて聞いても本当に流れが良いなぁ。それしか言ってないけど本当にマジでいいのだ!是非聞いてほしいと心から思う。
グループ → A HAPPY NEW YEAR/松任谷由実
70年代、80年代のユーミンはアルバムアーティストだった。あれやこれやの有名曲は大抵アルバム曲だというから驚きだ。(「恋人はサンタクロース」や「リフレインが叫んでいる」等...)
そんな80年代、特に前半のユーミンは普遍性ある音楽でどれもこれも好きだ。そして守ってあげたいような一作の「昨晩お会いしましょう」は特に名盤だといえる。
その中で特に際立った流れがこの2曲だ。凄い切ないけど暖かさを持った名曲「グループ」そして最後にどっしりと「A HAPPY NEW YEAR」を流して終了する。何かこの流れが綺麗で愛おしいのだ。何と言えばいいのだろう。白からグラデーションで黒色に移るあの美しい映像を見ているかのよう。
いいアルバムだなと絶対最後に思わせるユーミンの手腕はやっぱり素晴らしいと思った流れが強い曲だった。
NOTE → やさしい希望/早見沙織
声優さんの中からでも一人ご紹介。早見沙織さんの念願のデビューアルバム。その最初の2曲である。
この2曲は共に爽やかで、平原をイメージできるエヴァーグリーンな音楽。その2曲が続けざまに流れるとあって流れは本当に完璧である。ともにギターが印象的で、早見沙織の歌声も爽やかでこれを続けざまに聞くと高い確率で感動してしまう。
次回作のアルバム「JUNCTION」はどれもこれも流れが完璧な為に、どれを選ぶか非常に迷ったからこそ最初のアルバムの曲を選ばせていただいた。
何回もこのブログで言うが、どのアルバムも本当に素敵だから1回は聞いてほしいと心から願う。
CAT'S EYE(NEW TAKE) → WINDYSUMMER/杏里
杏里最大のヒット作からこの2曲をご紹介。
「CAT'S EYE」は有名曲で、しかもこのNEW TAKEバージョンは演奏が余りにもヤバすぎる。いやもう本当に笑ってしまうぐらいに。
そしてそこから自然な流れで「WINDY SUMMER」に繋がっていく。この「WINDY SUMMER」も本当に勢いある夏の名曲で、イントロからサビ、間奏、アウトロまで完璧。まさにサマーシティポップの傑作だ。この2曲のつながりで完全にこのアルバムの勢いにやられてしまう。
角松プロデュースの中で特に傑作と言える作品の一つだろう。
目覚めの岸辺 → 夜明けの光をあつめながら/やなぎなぎ
最後は私の人生の中でトップクラスの名盤から。
このアルバムのテーマは「内省的な人たちが外側へ向かって歩き出していく」をベースに、そしてやなぎなぎが大事にしている宝物のようなものを綯うことからこのアルバムが産まれた。
目覚めの岸辺は内省的な雰囲気を漂わせており、やなぎなぎの初期の雰囲気を醸し出している。そして作曲者のrionosによりこの楽曲が外に向かっている。
そしてこのアルバムの実質的な最後の曲である「夜明けの光をあつめながら」は大団円で終わるナンバーとなっておりこの2曲はともに関連性があるように思える。
何故か。それは、この2曲とも外が明確的に描かれていることだからだと考えられる。しかもただ外にいるわけではなく、賑やかなところから少し離れた場所のような所。
そういうような2曲である為、繋がりと何より流れがいいのだ。本当に。そして番外ではあるが最後のナンバー「natte」でひっそりとその宝物の最後を綯うようにしている。やっぱりこの流れはいつ聞いても感動してしまうなあ。
-まとめ-
今回は5枚紹介した。もしかしたら、またこういうのをやるかもしれない。
この5枚はどれも名盤なのでどれか一枚でも聞いていただけたら幸い過ぎてマシュマロがバイバインでひたひたになるぐらいになってしまう。
それでは、また別のブログで・・・